物理の点数を上げたい.この記事ではその悩みを解決するための勉強法をまとめていきます.
物理には以下の単元があります.
- 力学
- 熱力学
- 電磁気学
- 波動
- 原子
このそれぞれの単元について解説していきます.
力学

力学はとにかく基礎力が重要になります.基本的な公式と解法さえ覚えて使えるようになりましょう.そうすればほとんどの問題は解けるようになります!
力学の場合,難しい問題であっても誘導が多く設けられている場合が多いです.ですので,基本的な運動方程式やエネルギー保存則,運動量保存則などをしっか理解するようにしましょう.
力学は他の熱力学や電磁気学にも非常に密接に関係しています.ですので,この分野で力をつけてから,他の単元に進むことを勧めます.また,他の単元に絡めた問題も多く出題されますので,しっかりと理解するようにしましょう.
物理は数学に似た部分があり,公式や法則を理解したら,それを問題を解いてみて実際に使って見ましょう.見ているだけでも使えるようにはなりません.1つやり方を溺れてしませば,他は大体似たようなやり方で解くことができるので,最初が非常に重要です.公式や法則を1つ1つ理解して使えるようにしましょう.
1度使えるようになってしまえば,こっちのものです.どの問題も基本的な考え方はすべて同じですので,とにかく問題演習を通して1度公式を使えるようになりましょう.
何度も言いますが,力学は物理の中で最も重要な単元であり,模試や入試では100%出題される単元です.まずはこの単元を頑張ってマスターしましょう!
熱力学
そもそも熱力学とは何かというと,気体についての力学です.そう,力学です!この単元は1つ前の力学に密接に関係しています.また,化学で出てくる気体の状態方程式やボイル・シャルルの法則も関係してくるので,化学の理解も少し関わってきます.
熱力学は力学よりは少し公式が複雑になります.物理全般にいえることですが,公式はほとんどが記号を用いて書かれます.熱力学はその記号を理解するのが少し難しいかもしれません.まずは,公式で出てきた文字や記号の意味をしっかりと理解して,公式を解読するのを頑張りましょう.公式の意味を理解しないことには使おうにも使えません.意味を理解するには,状況をイメージすることが重要です.例えば,温度が一定の状況を考えているのか,外部との熱のやりとりが無い状況を考えているのかなどがあります.状況によって使える公式などが変わってくるので,その点をしっかりと理解するようにしましょう.
意味が分かったら,問題を解いてみて実際に公式を使ったり,解法を試したりしてみましょう.使って見て初めて気がつくことも多くあります.理解した気でいても意外と使えないと言うことが頻繁にあります.そうしたら,もう1度公式などを確認してどうすれば良いのか考えてみましょう.初めてやる問題や,あまりやったことが無い問題をやって解けないのは当たり前です.そういうときは迷わず1度公式などを確認しちゃいましょう.無理して初めから自力で解ける必要はありません.問題をこなしていくうちに自力でできるようになっていくものです.
ちなみに,この単元は気体についての力学です.気体が関わってくると言うことで,将来,大学では化学を学びたいという方は勉強することになるでしょう.化学に興味がある方は,この分野についてしっかりやっておくと後々役立つかもしれません.
電磁気学

電磁気学はその名の通り,電気と磁気を扱う分野です.この分野で一番重要なことはキルヒホッフの法則です!これは何が何でも完璧にしましょう.名前は難しそうですが,中身は簡単で,中学校で習った回路全体の電流は並列では並列部分の電流の和になるなどといったやつです.これが分からないと,電磁気の分野は全くできなくなってしまうといっても過言ではないので,なんとしてでも理解しましょう!
電磁気の分野は後半に行くほどどんどん難しくなってきます.特にRLC回路やインピーダンスを考えるようになると少し難しいかもしれません.苦手な方は,とりあえずは前半部分を重点的に固めていくのが良いと思います.
電磁気の分野でも力学が関わってくる問題が多くあります.電磁気と力学の複合問題です.ですが,力学も電磁気も基本を理解していれば対処できるものばかりです.各公式や解法を理解して,活用できるようになりましょう.
回路の問題をやるときは必ず1度回路図を書いてみましょう.頭の中ですべてをやろうとすると,混乱してよく分からなくなってしまったり,見落としがあったりすることが多いです.とりあえず図を書いて視覚的に理解できるようにしていきましょう.
電磁気学も多くの問題の場合,導入があるなどして基本的な問題が多く出題されます.初めのうちは基本的な公式の理解に重点を置くようにしましょう.発展問題の場合も,基本的な公式の理解があれば対処できるものが数多くあります.無理に難しい公式を覚えたりするのでは無く,基本を大切にしていきましょう!
この単元も模試や入試で頻出の単元ですのでしっかりと勉強するようにしましょう!
波動

波動の単元は目に見える場合が非常に少ないため,理解が少し難しいかもしれません.ですが,基本的には海の波のようなものだと思って良いと思います.音は音波というように波のように空気が振動することで伝わります.そのようなことを学ぶ単元になります.
波動では \(sin\) や \(cos\) が出てきます.数学の難しい知識は出てきませんが,三角比の理解度が少し関わってきます.まずは,不安な方は三角比の復習をしてみると良いかもしれません.特に \(sin\) や \(cos\) のグラフをよく理解しましょう.
波動の単元で主に扱うものの中に音波があります.音波は目で見ることができません.ですのでなかなかイメージすることが難しいです.しかし,この波のイメージができるかどうかが波動をマスターできるかに大きく関わってきます.この理解には \(sin\) や \(cos\) のグラフの理解が重要です.
波動は \(sin\) や \(cos\) のグラフのように振動しながら伝わっていきます.「振動して伝わっていく」というのがこの単元の根幹になりますので,このイメージができるように頑張ってください.海面の波が伝わるのと同じように,振動しながら広がっていくのです.
この理解ができたらあとは公式を覚えていきましょう.波動は公式をそのまま使うことが多いです.ですのでしっかりと覚えるようにしましょう.これもまた,少しイメージすることが難しいかもしれません.
公式を確認したら,問題を解いてみましょう.頭でイメージするとなかなか難しいので,このとき絶対に図を書いてみることをおすすめします.図を書けば整理して考えることができるので是非やってみてください.
波動も頻繁に出題される分野ですのでしっかり取り組みましょう.物理の中でも力学・電磁気・波動は非常に良く出題されます.
原子

原子はその名の通り,原子について扱います.かなり化学よりなところもあり,化学が苦手な方には少しつらいかもしれません.
この分野はこれまでの分野よりかは出題されることが少ない分野です.ですので,最悪後回しでも良いかもしれません.ただ,近年のトレンド的に原子が出題される入試が増えていますので,対策しておくことが重要です.
この分野は,原子ということですが意外と理解するのが難しい単元です.正直私は初めはこの単元をよく理解できなかったです.この単元は難しい言葉で言うと量子力学という単元です.響きからして難しそうですが,理解すれば非常に面白い単元です!
この単元では,電子などの粒子がメインに扱われます.実は電子や光は波としての性質を持っています.ですので波動の単元の知識が関わってきます.波動が分からないという方はまずは,波動を固めてからの方が良いと思います.また,この単元でも力学が関わってきますので力学も理解しておく必要があります.
この単元で出てくる用語や公式は少し複雑なものが多いです.ですので,1つ1つ丁寧に理解していくようにしていきましょう.この単元の場合は他の単元よりも少しだけ練習問題を解くというよりは公式の理解の方が重要です.公式で使われている文字の1つ1つが何を表しているのかしっかりと理解するようにしましょう.理解できてから問題に進まないとかなり混乱してしまうことになると思います.公式の理解に時間をかけるようにしましょう.
この単元は他の単元よりは暗記色が強いところがあるので,それぞれよく覚えるようにしましょう.そうでないと,問題をやっていても言葉の意味が分からないということになってしまいます.
物理を勉強する上でのポイントをまとめておきます.
- 基本的な公式が重要
- 問題を解いて公式の使い方に慣れる
- 図を書いて状況をイメージする
- 文字や記号の意味を理解する
以上の点を意識しながら勉強するようにしてみてください.
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